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こころあるおカネ屋さん(ここからしてすでにわたしの甘ちゃん幻想に突入して
いるか?)が、「投資もひと(大仰に言えば人格、のこと)だ」と仰せであった。
カネをうまく使える人材かを投資家は眺めている、という。 現実として投資する
側に回った記憶もないのにそりゃそうだと実に簡単に了解していたが、先日まで
とりかかっていた一件の顛末から、やはり「投資もひと」如何によるのであろう
と納得した。
ややまとまった額の取引の話をしていた。ところがこの時の相手がなかなか行儀
の悪い人物であった。 行儀が悪い、というのもあやふやな言い方だが、端的に
書けば、対峙する相手への何らかの尊重を表現できない人物、となる。 取引の
経験が浅かったのかもしれなかったし、余裕のある話し合い環境を作り出せている
感じもなかった。
この取引交渉の際に、ここでいう「行儀」さえよければ、この相手氏は、経験の
浅さも余裕の無さも超えられたように思う。 その人物の要求を跳ね返すべき当方
が、下手したら味方になって、自組織に、「ここはひとつ、我らの懐をチラ見せ
するつもりで云々」などと説得にかかったかも知れなかった。 それが現実では、
これ以上交渉や努力をするよりも、ここでこの案件が動かなくても構わんという
雰囲気が勝ってしまった。
しかしこの人物、わたしの判定と裏腹に、この前大型投資を取り付けたばかりで
ある。 使えるものは行儀だなんだ言っていないで何でも使ってカネを回そうと
いう考えのもとの大型投資か、わたしの眼が濁っていたか。
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付記
起業ともなると、そこで競争に参加しているのは当に生き馬の目を抜くような
連中ばかり。 ここにも行儀の悪いのが多い。 そうやって他人のことはなるべく
考えずに突進せねば、起業などというものは前へ進めないのかも知れない。 が、
行儀の悪さへの言い訳(excuse)さえマトモなら、起業過程でのことと理解を
得られよう。 マトモな言い訳が微塵も感じられないので、行儀の悪さばかりが
目立つ。 テクニックとして、でも構わないから(それができていれば、よほど
賢い)、起業家諸氏は、俺様の大成功以上のことを考えているように見えたほう
がよい。 行儀の悪さを隠せない程度の手腕では、その人の20年後は期待できない。
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