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地表下にあるトロイアの街を透視して納得するかの如くに、まだはっきりと観て
いないものの存在を確信しつつある。 独自独創の度合いが突出しているという
タイプの天才のその独自独創の内容とは、実に実に大多数の考えから飛び抜けて
いて、かつ、おいそれとは追随できないほどに周囲の常識なるものからかけ離れて
いるということが、その確信の中身。
勿論どのように飛びぬけたウルトラ変人の天才の独自独創といっても、何もの
からも孤立無縁なものではない。 更に、あらゆる努力は尊い。 そうだとしても
この確信が明らかになればなるほど、今の時点で哲学者とされている人の殆どは
史家(哲学分野)に、科学者の大多数は実験助手に見えてしまう。 過去の哲人
の思想について知っていても、それらと比することのできそうな自分の思想を
持っていなかったり、何度も塗った壁にまたひと塗りを加えるような実験結果を
出すことになる仕事はできても、壁を崩して智に見通しを与えるような予想を
持っているわけではなかったりする。
史学も壁塗りも尊い。 尊いものが身の回りに豊富であるとどうしても、突拍子
もない独自独創の図抜け振りを検出したくなる。 解釈・再解釈や説明・再説明
といった理解の表現の先に誰にもまだ思いつけていないことを観ている、という
様子を眺めたい。 その思想や予想の、ぶっ飛んだ自分の位地まで現智を動かす
その力強さたるや、痛快以外のナニモノでもない。
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