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先の夏至の日はこれまたフランス発祥ということになっているイベント「音楽の日」
であった。 その際に、パリ郊外で開かれていた無料コンサートの中継で、米国の
歌手「プリンス」かと思わされる人物が登場した。
ところがこの仏語でナニやら歌う疑「プリンス」、歌も振りも気合いも何もかも、
気の抜けた炭酸ジュースという感じであった。 まさかこれがあの「プリンス」な
ワケないよな・・・とは思いつつも、80年代前後に大活躍したロック・ポップの
仕事人諸氏であるから、今ではこの程度に落ちぶれているかも知れない、とも考
えた。
これがかつての「プリンス」であったなら、その現状には、勢いの無さという点
でかなり落胆させられたであろうが、幸いその疑プリンス氏は「プリンス」とは
呼ばれていなかったし、仏語を操っていたから、例の「プリンス」ではなかった。
さて、つい(笑)目を疑ってしまった後はプリンス先生の高みを耳で確信すべく、
久し振りにディスクを聴いた。 全盛期の作では、歌唱もギターの音も飛ばし方が
半端でなく、「まさかこれがあのプリンスか」と、ダメダメな歌手のことを考えて
しまったことを謝りたい気になった。 音が、よくよく研いだ厚みのある刃物の
ようにキレていて、かつ重みを持っていた。 プリンス先生偉大なり。
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